現在飼育中の爬虫類の中で、とくに魅力的な3種を紹介。
アオカナヘビ
南西諸島に分布しています。畑地や草むらでよく見られ、庭先にも姿を見せるところは、カナヘビに似ていますね。より細身で身軽なため、草などに登っていることが多い。しかし現地の人以外は、野生下のものを見るより、ペットショップのケースでバスキングライトに当たってるのを見る機会のほうが多いでしょう。したがって、入手方法も生体を購入するのが一般的ではないでしょうか。
飼育してみたら
あの目の覚めるような鮮やかなグリーンの体色。飼育してみたいなと考えたり、購入を検討している場合、ぜひご一読されることをお勧めします。
まず、彼らの体色は、自然光の下で一層引き立つものです。十分な日光浴が可能であれば、特にバスキングライトは必要ではありません。飼育ケージごと移動して、明るいところにもっていけば、それでもかまいません。ただし、この場合熱中症には最大の注意が必要です。水槽やプラケースなどの容器の場合、短時間(時には5分程度で)で温度が上昇してしまいます。直射日光は止めましょう。季節によっては、OKなのですが、近年は、人のみならず、彼らにとっても暑すぎることが多い(春~晩秋)です。風通しのいいケージであれば、熱中症のリスクはぐんと減ります。この点、風通しの良いネットケージが最適です。真冬以外は、寒さよりむしろ暑さに注意が必要と思ってください。寒さについては、案外丈夫です。成体であれば、暖かい部屋なら室温で問題なく冬を越せるでしょう。もっとも雪が降るような日、あるいはよく降る地域では、暖房が必要で、小動物用ヒーターとビニルなどを用いて、空間ごと温めてやりましょう。晴天の日なら、日が入ってくると日光浴をして、活発になります。こうした状況でエサ(ローチやコオロギのSサイズ)を入れれば、食べるはずです。要は、エサを食べてくれるかどうかで、アオカナヘビは冬眠しないので、雪が降ったり曇天の寒い日が続くと消耗してしまうので、その場合は保温・バスキングで活性を高めてやる必要が出てきます。でもたいてい、そんな日は、世話をさぼっていますね(笑)。1日程度であれば、成体なら問題ないです。
ネットケージは市販のものは、ちょっと大きすぎるものが多いですね。もちろん大きいことは、彼らにとっては良いことなのですが、日光浴のための移動や、保温する場合の効率を考えると、あまり大きいと大変ですよね。ネットケージは空間すべて彼らの活動範囲になるため、底面積より高さがあったほうがいいです。ある程度の高さがあれば、鉢物の植物をそのまま入れることが出来、さらに活動空間が広がってより自然な姿を楽しむことが出来るでしょう。